こんにちは。ジェイグラブの横川です。
昨年秋ごろからChatGPTを皮切りに、様々なAIが公開され、これまでは習得に時間のかかった作業が、瞬時に解決してしまう、そんな時代になりました。
誰でもその気になればできちゃうよなと思っていましたが、イーベイがすごいツールをChatGPTで開発し、ローンチのようだというニュースが先週ありました。これが使えるようになったらITリテラシーのあるなしはほぼ解消されますね。
どういうものか以下の記事でご確認ください。
イーベイ、1枚の写真から商品出品できるChatGPTプラグインを提供開始
イーベイは、アップロードされた1枚の写真からリスティング(*1)の説明文を自動生成し、リスティングのItem Specifics(*2)セクションを自動入力するChatGPTを追加しました – 文字通り、百聞は一見に如かずです。
*1・・・イーベイでは商品出品のことをリスティングと呼びます。
*2・・・Item Specificsとは、詳細検索する際の手がかりとなる絞り込みで利用するもので、できるだけ記載するほうが売れやすくなります。
イーベイのCEOのジェイミー・イアンノーネ(*3)によると、出品者は近々、1枚の写真からカテゴリーや商品明細を事前に入力できるようになり、「出品に費やす時間を減らし、ビジネスの成長と管理に集中できるようになります。そしてChatGPTのAPIをイーベイのコアな出品フローに統合している最中で、近々、出品者が既知の商品属性に基づいて商品説明のテキストを自動生成できるプラグインのベータリリースを開始する予定です」とのことです。
*3・・・スペル通りにカタカナで書くと、イアンノーネとなりますが、実際の発音はィアイノーニのように聞こえます。
さらに「ジェネレーティブAIは説明文以外にも多くのエキサイティングなユースケースを持っており、私たちは真に魔法のような顧客体験を可能にし、私たちのマーケットプレイス全体で数多くのアプリケーションの可能性を模索しています。」とも語っています。
イーベイは、何年もの間、コアAIプラットフォームを運営しており、第1四半期にさらに開発を急加速させ、ChannelXによれば、彼らは実質的な結果をもたらしていると伝えています。
この動きは、出品者にとってアイテムのアップロードをより迅速にすることを約束する一方で、いくつかの懸念もあります。それは、ChatGPTはネットで見つけたものしか使えないので、競合セラーの既存の出品物を利用して新しい出品物を作ってしまう可能性があり、また、不正確な情報を掲載するリスクもあります。
参考:eBay to launch ChatGPT plug-in to create listings from a single photo
おわりに
先日の記事でもAIはうまく使えばより良くなることを書きましたが、しかし完璧とまでは行かないようです。基本的には過去の膨大なデータの学習が基礎にあるので、記事の最後にあるようなリスクは現時点では考えられます。しかし、こうしたことはおそらくイーベイも理解しているでしょうから、その上で提供するのだと思います。
ただ、イーベイが提供するChatGPTが見たことがない商品だと、従来どおりの作業が必要になるでしょう。