こんにちは。ジェイグラブの横川です。
アメリカでは先月、公的機関が支給する公的スマホでTik Tokを利用することを禁止しました。現在は一般市民へも利用をやめるよう呼びかけています。
英国でも今月同様の措置を取り始めました。
理由は、利用者情報が当該企業の親会社(バイトダンス)を通じて中国政府によって不正入手されることへの懸念が強まっているためです。既にカナダ、ベルギー、欧州連合(EU)がTikTokの公的利用を禁じています。
中国には国家情報法という法律があり、これには「中国の国民や組織は、中国政府の情報活動に協力する義務」があるとしています。
この条文を英国は「中国市民と企業は、地理的境界に関係なく、『諜報活動』への参加の法的責任と義務を負っている」として、警戒しています。
日本でも数年前から「経済安全保障」という言葉が言われるようになり、「政治と経済は別」という呑気な考え方はしていません。
グーグル、中国ECアプリ「ピンドゥオドゥオ」を停止に
グーグルは、PDDホールディングの中国製ショッピングアプリ「Pinduoduo(ピンドゥオドゥオ・拼多多/約8億人のアクティブユーザーを持つ新興の大手共同購入型中国EC)」について、プレイストアで一部のバージョンにマルウェアが見つかったため、利用停止処分にしました。
グーグルの広報担当は、「マルウェアが含まれていることが判明したこのアプリは、グーグル・プレイ・プロテクトを介して強制的に停止した」と述べ、グーグル・プレイには存在しないアプリとなった。
ピンドゥオドゥオだけでなく、アプリに存在するマルウェアについては、他のアプリでもユーザーの情報や活動を追跡するのに役立つコードを組み込んでいる恐れがあり、そうした一環で報告されていました。
グーグルは、これらのアプリをインストールしていたユーザーに警告を発し、ピンドゥオドゥオの公式アプリを停止しています。
テクノロジーニュースサイト「テック・クランチ」は、ここ数週間、複数の中国のセキュリティ研究者が、ユーザーを監視するように設計されたマルウェアを含むアンドロイド用アプリをピンドゥオドゥオが作っていると非難していたことを伝えています。
マルウェア問題を軽減するため、グーグルはアンドロイドのセキュリティ機構であるグーグル・プレイ・プロテクトを設定し、ユーザーが悪意のあるアプリをインストールするのをブロックし、すでにインストールしているユーザーには警告を発して、フラグが立ったアプリをアンインストールするよう促しています。
同担当者は、グーグルがピンドゥオドゥオの公式アプリをプレイストアで停止したことについて、「マルウェアに関する調査がまだ続いているため、セキュリティ上の懸念がある」と述べた。
中国ではグーグル・プレイは利用できませんが、匿名のセキュリティ研究者がテクノロジーニュースサイトに語ったところによると、悪意のあるアプリはサムスン、ファーウェイ、オッポ、シャオミなどの携帯電話メーカーのカスタム・アプリストアに存在していたとのことです。
参考:Google suspends PDD Holding’s Chinese ecommerce app Pinduoduo
まとめ
個人的には、中国に関しては、昔からある有名なカントリーリスクですから、「でしょうね」くらいの感覚で読みました。