こんにちは。ジェイグラブの横川です。
海外から来た観光客がよく言うもののひとつに「日本の道路ではクラクションがほとんど聞こえない」というのがあります。日本では交通ルールを守るドライバーが多いので、よほど危険を察知した時くらいしか鳴らなさいからです。ちなみに、クラクションは英語ではかなり古い言い方です。一般的には「ホーン(Horn)」です。
しかし、海外ではクラクションはものすごい頻繁に鳴らされます。それが
「みんながルールを守らないから危険な場面が多いため」としか思っていませんか?
それは理由のひとつに過ぎません。実際はそれ以外に、
「自分の存在を知らせるため」というのがあります。
「車線変えるのはかまわないけど、ここに自分がいるからきちんと認識してね」というニュアンスです。
海外は多かれ少なかれ日本よりは確実に個人主義の要素が強いので、自分の存在をアピールしないと誰も相手にしてくれません。
ビジネスも同じです。まず、知ってもらわねば仕事になりません。「自己存在を知らしめること」と、「売りたいものでお金を稼ぐこと」が一致する場合はラッキーですが、厳密に言えば自己存在を知らしめることと、売りたいものでお金を稼ぐことは同じでなければならないという不文律はありません(あるとしたら、その人が勝手にそう考えて視野を狭めているだけです)。
現在、大企業と言われる企業も、元々は現在とは全く異なる事業で起業している例はたくさんあります。有名な例ならトヨタがそうですね。創業当初から知名度を上げるという目的はあったでしょうけど、その手段(お金を稼ぐもの・こと)は自動車ではなく、自動織機でした。
そこで、売りたいものが売れない。知名度が低い、自分自身の存在感が薄いと言うときに、まず、存在感を認知させるのに割とお手軽なアイテムにトレーディングカードなどがあります。ヒントになるかもしれないので、いくつか海外の記事リンクを貼ります。
よく閲覧されているカード類
日本でトレーディングカードというと野球選手のそれが有名です。海外でもスポーツ選手のトレーディングカードは人気で、よく閲覧されています。アメリカの場合、野球だけでなく、バスケ、ホッケー、アメフト、ゴルフなどもトレーディングカードがあり、非常に人気です。
50 Most Watched Golf Trading Cards on eBay
ヨーロッパの方まで足を伸ばすと、サッカーも人気があります。
Most Watched Soccer Cards for Sale on eBay
例えば、現在欧米で活躍している日本人選手の日本時代のカードなどは人気が出る可能性があります。逆に欧米出身の選手が日本のチームのユニホームを着ているカードなどは、祖国で求める人がいる可能性が高いです。
そして、このカードはもう鉄板です。
Hottest Pokémon Card Auctions on eBay
「私は●●を売ろうとしているのだ。そんな無関係なものに手を出すつもりはない」というブレない考えも美しいですし、ブレずになんとか売上を上げていくやり方もあります。
しかし、ビジネスは「武士の商い」でうまくいくケースは稀です。冒頭に申し上げたように自己存在のアピールが主眼なので、「カード屋になれ」と言っているのではなく、「自分という存在を知ってもらう早道」として、少しブレてみる方法もあるのでは?と提案しています。一度存在を知ってもらえれば、徐々にですが、軌道修正を図りながら起業当時に考えた商材の専門店にしていくことは可能かと思っています。実際10~20年前から越境ECをやっていた人たちはそういったやり方をしてきた人が多いように思います。
「武士は食わねど高楊枝」。かっこいいですけど、「腹が減っては戦はできぬ」です。