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越境ECブログ

ショッピー(Shopee)が公開するマレーシアのECインパクト

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

ショッピー(Shopee)といえば、東南アジアのほぼ全域をカバーできるECマーケットプレイスで、東南アジア進出を考える際の足がかりにすべきツールです。そのショッピーがマレーシアにおけるECインパクトについてまとめています。

どんなことでも右から左まで人それぞれですが、こうした国際取引の場面ですと、さすがに口にはされませんが、欧米を一段上に見て、アジア諸国を下に見下すような明治時代の国際感覚ですか?と言いたくなるような感覚の持ち主もチラホラとおり、「日本製品は世界の中でも最も優秀だ。高いけれど、日本製と聞いて興味を持たないアジア人はいないはずだ。親日だし。」のような期待を心に秘めている人は実は結構いるんじゃないかと思います。しかし、そんな感覚が通用しないことをこの調査は明らかにしています。


ショッピー(Shopee)、マレーシア人のEコマースの影響力を調査

ECプラットフォームのショッピーがマレーシア全土の3,300人以上のバイヤーと2,100人以上のセラーを対象にそのユーザーについて行った新しい調査で、マレーシア人が継続的にオンラインショッピング行動を通じて経済に与えている影響について検証しています。2022年7月19日から8月17日にかけて行われたEコマースのマーケットプレイス調査「Celebrating the Heart of Malaysia」では、地元の販売者の10人に4人が、この経済においてショッピーを唯一のビジネスチャネルとしていることが分かりました。

このタイムリーな調査は、オンラインで得られる収入の重要性を浮き彫りにしています。調査対象となったショッピーの販売者の45%は、この収入によって家族を養うことができると認めており(生活必需品、教育、ライフスタイルを提供)、約26%がこの収入を万が一のときのための貯蓄や投資に回し、残りは生活の質の維持、スタッフの雇用、自己啓発に使用しています。

参加した販売者の10人に8人以上が、自分の店の長期的な成功は、提供される割引ではなく、地元に合ったショッピング体験によるものだと考えています。また、ショッピーでの「非常にわかりやすい購入と配送プロセス」(34%)、Made in Malaysia製品が手頃な価格で高品質であるという認識(23%)、優れたカスタマーサービス(19%)、ショッピーのマーケティングツールによる最適な店舗環境(9%)などが挙げられます。

ECにおけるマレーシアの心理調査では、マレーシアの販売者が心理のようなECマーケットプレイスで販売することによって、いかに成功し、経済的安定を築き続けているかが強調されています。マレーシアの消費者は、オンラインショッピングにおいて価格以上の動機を持っていることを、ビジネスオーナーは理解することが重要です。と、ショッピーマレーシアのマーケティングキャンペーン責任者である ケネス・ソーは述べています。

この調査で明らかになったことのひとつは、経済が再開されたにもかかわらず、マレーシアの買い物客の10人に9人が依然としてオンラインショッピングを好んでいるということです。実際、このプラットフォームを利用する買い物客の半数以上が、オンライン・ショッピングをより永続的に利用しています。21%が「習慣になった」と感じ、17%が「オンラインで簡単に入手できる商品を見つけることができる」、14%が「特定の場所でオフラインでは入手できない選択肢にアクセスしたい」としています。43%の買い物客が、このインフレの中、オンラインショッピングで価格を比較することに価値を感じています。

マレーシアのバイヤーが地元のセラーから買い物をする最も強い理由は、商品をより早く届けることです(バイヤーの42%)。20%はマレーシアの経済を維持するためにメイド・イン・マレーシアの商品を支援することを強く感じており、19%は地元で作られた商品を好み、11%は地元で調達され作られた商品の品質を信じています。

すべての買い物客が割引やクーポンのみを優先しているわけでもありません。実際、マレーシアの10人に7人は、Shopeeでのオンラインショッピングに安心感を抱いています。40%は、「玄関先まで荷物を届けてくれる便利さと柔軟性」と表現しています。また、17%は「ショッピーの保証は、自身が受領を確認するまで販売者にお金を渡さないので、取引が安全で確実」であり、10%は他の購入者が残したレビューや写真を見て安心感を覚えているようです。

本調査は、マレーシアの買い物客がオンラインでどれだけ節約しているか、現在の経済環境におけるこれらの節約の役割、売り手の好みを左右するものなど、主要な学習事項についても深く掘り下げています。この調査結果は、企業が消費者との長期的な関係を構築するために活用することができます。ショッピーマレーシアの「ECにおけるマレーシアの心理調査」はシリーズの第一弾であり、今後数ヶ月間にわたって継続的に実施される予定です。

参考:Shopee Reveals Malaysians’ Impact on E-Commerce

まとめ

マレーシアはいま非常に伸びていることは、昨年弊社にインターンで働いていたマレーシア人のスタッフがまとめてくれたブログでも明らかです(関連記事参照)。

また自国経済の成長のために自国産品を選ぶ人が2割に上るというのもこの調査でわかりました。逆に言えば、よほどのことでもない限り日本のものを買う可能性は高くない層という言い方もできます。

日本製なら言葉足らずでも選ばれるというのは妄想です。日本に観光などで来る人は、もともと日本に好意を持っていますからリップサービスするのであって、それを信じて進出したら火傷するでしょう。あなたは知られていません。知ってもらう努力をしないとなりません。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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