こんにちは。ジェイグラブの横川です。
越境ECを始めたが全然売れないとお悩みの方も多いと思いますが、このブログでもセミナーでも繰り返し言っていますが、
・商売の基本は「稼ぐこと」ではない。「信用」があるかないかである。
・3ヶ月~半年で結果を出すなどという目標は「キラキラ目標症候群」という無謀なヤバい発想に取り憑かれている。
ということになります。そして、売れないことで悩む人が次に考えることは「SEOが悪いからでは?」になります。
これに関しては一理はある発想です。ただし、SEOの良し悪しが売上の良し悪しに直結すると考えるのは大間違いです。
SEOは、成功すればサイトへのトラフィックを増やすことはできます。でも「訪問者が増える=売上が上がる」でしょうか?
否です。
訪問者がいくら増えたって、商品やお店に魅力がなければ売れません。10000人も訪問があるのに3個しか売れないサイトと、10人しか訪問がないのに8個も売れるサイトなら、後者の方がきっといいサイトです。なのでSEOに取り憑かれるのも越境ECに失敗する理由なのです。
とはいえ、SEOも完全無視していいわけではありません。GWは思いっきり遊ぶべきですが、ちょっとできた隙間時間に見直してみるのもいいかもしれません。
eコマースSEOチェックリスト(2022年のベストプラクティス)
SEOには、検索エンジンに対して正しく最適化するために、技術的な側面、キーワードの側面、コンテンツの側面の3つの側面があります。それぞれについて、以下に順番に説明します。
チェックリスト1:技術面
技術的な側面は、ウェブサイトやアプリケーションが、検索エンジンに理解され、消費者が商品を検索したときに表示されるように正しく構築されていることを保証するものです。
クローリングとインデックス
クローラーとインデックスは、検索エンジンのボットがウェブサイトのコンテンツを見つけ、検索ワードが入力されたときに検索結果として表示できるように編成します。検索エンジンのクローラーやインデックスに影響を与えるためには、robots.txt と sitemap.xml ファイルをサイトのルートフォルダにインストールし、ウェブサイトを表示できる状態にすることが有効です(ショッピファイなどのECツールでは解決されていることがほとんどです)。
エラー、リダイレクト、リンク切れの解消をする
404エラーを与えるリンク切れや、リダイレクト(301エラー)が多すぎると、訪問者はイライラしてしまい、機会損失してしまう可能性があります。ウェブページ上のすべてのリンクが機能し、関連するコンテンツを表示していることを確認することが重要です。
クロール上限の設定
検索エンジンがクロールするウェブページの数が多すぎる(1万ページ以上)ような大規模なビジネスの場合、クロールバジェット(クロールさせるページ数の上限設定)を設定することが有効です。これにより、クローラーがどのウェブページに注目すべきかの優先順位を設定することができます。
ページ体験
ユーザーエクスペリエンスを高めるためにウェブページを最適化することは、ウェブサイトのランクアップにつながります。ウェブサイトのフロントエンドのパフォーマンスを定期的に追跡し、中核となるウェブバイタルが健全で最適化されているかどうかを継続的にチェックしましょう。
アーキテクチャ(ページ構造)
ウェブサイトには、フラットでシンプルなアーキテクチャを採用することが重要です。これによって、クローラーが関連コンテンツを発見しやすくなり、ユーザーもウェブサイトを簡単に操作できるようになります。目的のページにたどり着くまで、3回以上クリックする必要がないのが理想的です。
チェックリスト2:キーワード
キーワードは、SEOの最も重要な要素であり、コンテンツや有料マーケティングキャンペーンなど出発点です。ここでは、キーワードを最適化する方法について説明します。
キーワードの定義
徹底したキーワード調査を行い、消費者が自社製品を発見するためにどのような検索キーワードを入力しているのかを把握します。また、それぞれのキーワードにおける競合を分析し、どのキーワードをターゲットにする必要があるかを理解します。
キーワードの測定基準
優れたキーワードリサーチツールを使用して、トラフィック、ドメインオーソリティ、キーワード密度などの分析をします。ただし、このデータはSEOの指針としてのみ使用し、SEOを定義するものではありません。ロングテールでありながらコンバージョンの高いキーワードも選択し、これらのキーワードでドメインオーソリティを高める努力を着実に行うことが、最良の戦略なのです。
検索意図
狙っているキーワードについて、そのキーワードに含まれる検索意図に対処することが重要です。これは、検索結果のランキングの主要な要素の1つである、ウェブサイトに含まれる情報の関連性にカウントされます。
チェックリスト3:コンテンツ
ショッピファイによると、65%の消費者が、現地語で商品を紹介しているウェブサイトからの購入を希望しています。ウェブサイトのコンテンツの質、長さ、関連性は、訪問者が探しているものを見つけるのに役立つだけでなく、検索結果ページでのウェブサイトのランキングを向上させるのにも役立ちます。
タイトル(見出し)とコピー
タイトルは、クローラーやインデックスにウェブサイトが扱っているコンテンツを理解させるのに重要です。関連性が高ければ高いほど、ウェブサイトの発見のされ方が変わるでしょう。
メタ・コンテンツ
メタ・コンテンツとは、検索結果に表示される、ユーザーの検索に対してウェブサイトのどの部分を読み込み、どこを表示させるかを示す断片情報のことを指します。メタコンテンツを適切に管理することで、SERPs(検索結果一覧)での上位表示が可能になります。
構造化データ
構造化データのパワーを活用しましょう。JSON-LD形式とschema.orgをウェブページで使用します。構造がきちんと定義されていれば、検索エンジンが製品情報を検索結果に直接表示しやすくなります。
リンク
エイチレフスの調査によると、グーグル検索結果の上位ランカーの43.7%は相互リンクを持っていることが明らかになりました。逆もまた真なりで、より多くのバックリンクを得るためにコンテンツを最適化することが、ウェブサイトのランクを上げるために重要です。
マーケティング
ウェブサイトのコンテンツ・マーケティングを効果的に行うことが重要です。消費者はコンテンツに単なる製品紹介以上のものを求めています。より多くの、より良い情報を提供しましょう。
参考:eCommerce SEO Checklist: The Best Practices For 2022
さいごに
チェックリストとして、技術面、キーワード面、コンテンツ面の3つの側面からまとめてありますが、越境ECでは、キーワードとコンテンツが大事かなと思います。
商品名と3行程度の説明文しかないのに売れないと嘆く人がたまにいますが、私に言わせれば、それで売れるほうが不思議だと言わざるを得ません。
例えば、下の画像は賃貸住宅の画像ですが、
間取り図のない方を積極的に押す人っていないと思います。部屋の様子がわかる写真の枚数が少ない方を積極的に選ぶ人というのも少ないと思います。自分が客の立場になってみてみたら、情報量の少なすぎるサイトではお金を払おうとしないでしょう。
したがって、越境ECではコンテンツを見直してみましょう!