こんにちは。ジェイグラブの横川です。
国内でも越境でもECは物流業者さんが汗水たらして働いてくれているおかげで成立するビジネスです。郊外から都心へ買い物に出かければ往復の交通運賃がかかっているので、本当はそう考えれば、送料は無料にしなくても安いということがわかるんですが、「無料」と謳わないと買われにくいという状況に変わりはありません。
さて、その物流ですが、日本では非常にきめ細かなサービスが用意され充実しています。これが良い意味でガラパゴス化しており、国産のECツールは、国内物流に対応できるように作られているので、国内ECには向くのですが、この細かさが逆に大雑把な海外の物流システムには対応させづらいのです。そこで、越境ECを行うには海外産のECツールを用いたほうが楽になります。
海外の物流が大雑把なのはシステム面だけではありません。従業員の質もひどく、見ていると仕事というより、まるで球技です。荷物を投げるのなんて当たり前。軽い荷物の上に重い荷物を積み上げるなんてのも当たり前。きちんと梱包しないと買い手のもとに破損品が届いてしまいます。「天地無用(This side is up)」「われもの(Fragile)」「取り扱い注意(Handle with care)」なんていうステッカーを貼っても、子供がペタペタ貼り付けたシールと同じ。ぜんぜん考慮されません。
物流業界にいる知り合いがむかし、外国に「サービスドライバー」の概念を教育しに行ったが、全然理解されなかったと嘆いてました。まぁ、そんなもんでしょう。
私もかつて、しっかり梱包した銅製のアイテムが瀬戸物のように見事に壊れてたのをみて、焼物ならともかく、金属をここまで破壊するかと驚いたものです。
さて、そんな海外の物流業者ですが、どれだけ日本と比較にならないか、百聞は一見にしかず、最近話題なった映像を見てみましょう。
この写真のように「われもの」とここまでデカデカとステッカーがあって、これです。
中身はアンティーク品だったようです。そうなると一点物ですから、壊れたら交換もできません。完全に取り返しがつきません。
他にも、ユーチューブなどで、各社の運送業者の雑な仕事ぶりの動画がたくさんあります。投げる、パントキックするなど(ゴールキーパーかよ)、見慣れるとそれが普通という錯覚を起こしてしまいそうです。
そこで、きちんとした国際運送に耐えうる梱包が必要になります。これは運送業者各社のサイトに梱包ガイドがありますので、参考にされると良いと思います。