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越境ECブログ

マジェント(Magento)、 ショッピファイ(Shopify)に対抗して独自決済サービス導入へ

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

世界の大企業や有名ブランドをなどが選ぶECパッケージはMagento(マジェント)です。PDFなどのAdobe(アドビ)が提供しています。

最近はShopify(ショッピファイ)が攻勢をかけていますが、ライバルのアドビも動き出したようです。

Shopifyの強みは、Shopify Paymentという決済システムが用意されており、Shopifyを始めるということは、決済について考える必要がないということを意味していました。

ロイターが伝えたところによると、今回アドビはMagento用に独自決済サービスを導入することで、完全にShopifyを意識した形となります。

また、面白いのは、Shopify Paymentの裏側では国際決済サービスのStripe(ストライプ)が動いていると思われる仕組みになっているのですが、今回アドビが開発を進めているサービスはPaypal(ペイパル)の協力を得ている模様です。

Adobe・Paypal連合とShopify・Stripe連合の戦いという構図ですね。

アドビ、Shopifyに対抗してeコマース決済事業に参入

アドビは2日、今年中に同社のECプラットフォームに決済サービスを追加し、加盟店がクレジットカードやその他の支払い方法を利用できるようにすると発表し、ショピファイとのライバル関係を深めています。

アドビは2018年、プライベート・エクイティ企業のペルミラから16億8,000万ドルでMagento Commerceを買収した際に、小売業者のオンラインストア運営を支援するソフトウェアの提供を開始しました。

アドビは新しい決済システムを米国で年内に展開する予定で、クレジットカードやデビットカードのほか、ペイパルが独自に提供する決済やペイラータイプなど、さまざまな種類の決済を処理するためにペイパルを活用しています。

これまで、アドビのプラットフォーム利用者は、それぞれで決済システムを用意する必要がありました。

アドビのコマース戦略担当シニアディレクターであるピーター・シェルドンは、ロイターのインタビューに答えて次のように述べています。「アドビが本当に求めているのは、決済代行会社との交渉が可能な大企業です。

彼らが本当に求めているのは、オペレーションの簡素化と、すべてのレポートと調整を単一のツールセットで行うことです」。

決済はECの大きな部分を占めています。2020年、Shopify社の売上高29億3,000万ドルのうち、3分の2以上が決済を含むマーチャントサービス部門によるものでした。

アドビでは、今年初めにフェデックス社とも提携し、アドビ加盟店の配送・物流サービスの管理を支援していますが、今回のペイメントの動きはそれに続くものです。

IDC社のデジタルコマース部門のリサーチディレクターであるジョーダン・ジュエルは、「アドビの動きはShopifyに似ている点もあるが、オンライン販売に必要なさまざまな部分を収益化しようとしている」「決済は大きな問題です。決済の世界では、多くのお金が行き来しています」と述べています。

アドビは、2022年にはカナダ、オーストラリア、西ヨーロッパなどの地域にも展開する予定だそうです。シェルドン氏はロイターに対し、「ペイパルとの処理契約は独占的なものではなく、アドビが2022年以降にさらに国際的に展開する際には、他の処理業者と協力する可能性がある」と述べています。

参考:Adobe jumps into e-commerce payments business in challenge to Shopify

結論

外資あるあるなんですが、こういうときアジア太平洋地域はかなり後回しにされるんですよねぇ。

日本語でサービスをとなると、利用者が少ないことが予想できるので、わからなくもないんですが、東南アジアなどは英語話者も多いわけで、アジア太平洋で考えれば、英語のままの提供でも利用者は多いと思うので、早く実装してほしいものです。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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