こんにちは。ジェイグラブの横川です。
9月10日ころに海外のニュースサイトでは既にアナウンスされていたShopify Markets(ショッピファイ・マーケッツ)。海外でアナウンスされていても日本では使えなかったりするため、様子見していましたが、先週末に日本語でも多くのメディアが報じていましたので、使えるようになりそうですね。
一言でいうと、越境ECでの障害になりそうな部分を割と簡単に解決できる仕組みを提供してくれるようです。ここまでやってくれると、今後自社越境ECサイトの構築はShopify一択になりそうな感じがしますね。
Shopifyが越境ECの新しいソリューションを発表
Shopifyは、独立したマーチャントが世界中の消費者に販売できるようにすることを目的とした、エンドツーエンドのクロスボーダーコマースソリューション「Shopify Markets」を発表しました。
このソリューションは、あらゆる規模のマーチャントが、単一のShopifyストアから国際市場への販売を特定、設定、開始、最適化することを可能にします。
通貨の変換、言語のローカライズ、現地での支払い方法の提供、関税や輸入税などの複雑な問題は、国際的な販売を効果的に行う上での障壁となります。
これらの障壁を最小限に抑えるために、ShopifyはShopify Marketsを立ち上げ、グローバルな商取引を管理するために必要なすべてのツールを集中的に提供するハブとしています。
Shopify Marketsは、インターナショナルドメインやマルチカレンシーなどの既存のソリューションとともに、国際商取引の複雑さを解消し、Shopifyマーチャントのクロスボーダー商取引を強力にサポートすることを目的としています。
世界的なECプラットフォーマーであるShopify Marketsは、既存の2つのクロスボーダーツールを使用して、2020年に200億ドルの売上を達成したと述べています。
天然香料製造会社vitrviの共同創業者兼CEOのSara Panton氏は、「カナダで創業し、北米全域に顧客を持つブランドとして、Shopifyのおかげでカナダと米国の両方でビジネスを拡大することができました。vitruviでは、Shopify Marketsの立ち上げを非常に楽しみにしています。Shopify Marketsは、当社のEコマース業務を合理化するユニークな機会を提供すると同時に、お客様がどこに住んでいようと、どこから買い物をしようと、厳選されたショッピング体験を提供します」と述べています。
Shopify Marketsを利用することで、マーチャントは新しいマーケットを実現し、より多くのグローバルな顧客にビジネスを開放することができます。
マーチャントは、中央のダッシュボードからこれらの市場を管理し、ビジネス全体を統一的に把握することができます。
また、実用的な分析とスマートな設定により、マーチャントは国境を越えたオペレーションを最適化することができます。
さらに、Shopify Marketsは、マーチャントがカスタマイズできるようにすることで、各市場に合わせた体験を提供することができます。
- 現地通貨と支払い方法
- 市場ごとの価格設定
- 市場ごとの製品在庫
- 自動検索エンジン最適化機能付きローカルドメイン
- 購入者の国に応じて、適切な通貨や言語を自動的に表示する
- 購入者に代わって関税や輸入税を計算し、商品配送時の不意の出費を防ぐ(チェックアウト時にこれらの費用を計上できるようになる)
Shopify社のCEOであるハーレー・フィンケルシュタインは「Shopify社は起業家精神旺盛な企業として、国境を越えた商取引に必要なツールを常に加盟店に提供してきました。Shopify Marketsでは、規模や予算に関わらず、マーチャントがグローバルな願望を現実にすることをより簡単にします」と述べています。
eMarketer社のGlobal ecommerce updateによると、2020年の世界のeコマースは記録的な年となり、売上高は約26%増の4.2兆ドルに達しました。
また、eMarketer社の「Cross-border retail ecommerce, US」レポートによると、2022年までに、米国の購入者の4人に1人が外国の商人から購入していると予想されています。
参考:Shopify launches cross border e-commerce solution
おしらせ
私たちジェイグラブ株式会社もShopify社も、オンラインによる国際取引、越境ECを推してきていたわけですが、オンラインを推し進めているからと言って、オフラインを敵視したり、潰しにかかったりなどは戦略の「せ」の字もありません。オンラインとオフラインを組み合わせて成功している海外企業をたくさん見てきています。
そこで!10月27日(水)14:00より、オンラインで「アフターコロナV字回復戦略研究」セミナーを、旅行大手の株式会社JTBから伊佐氏、中国EC専門家の株式会社SIパートナーズから重延氏をお招きし、3社でコロナ後を見据えた壮大な研究セミナーを開催します。
「オンライン」 x 「オフライン」そして、「インバウンド」 x「 アウトバウンド」。この相対するものをミックスさせる、これからの戦略提案です。