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越境ECブログ

大ブームの日本のコレクターズアイテム。最適なサイト設計とは

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

日本のサブカルチャーアイテムは海外でも大人気です。海外には「日本かぶれ」という意味のWeaboo(ウィアブー)という言葉があり、現在の日本人気の牽引役や日本を過大評価してくれる外国人のほとんどがアニメやゲームに影響されています。

そんな海外でも人気の日本のサブカルアイテムを越境ECで販売している最大の企業のひとつにホビーリンク・ジャパンがあります。世界から支持される秘訣は、取扱商品の需要があるというだけでなく、海外の人達のニーズにサイトの仕組みの部分から応えていることもあります。

日本のコレクターズアイテムのブーム:世界的な需要に応えるための最適化されたeコマースとは

アニメのフィギュアやポップカルチャーのアイテムなど、日本のコレクターズアイテムに対する飽くなき世界的需要は、この分野の小売業者にとっては金鉱となる。ガンダムのプラモデルからポケモンのおもちゃ、ハローキティの人形からアクションヒーローのフィギュア、マンガなどのコレクターズアイテムまで、世界中が日本のポップカルチャーに夢中になっています。

2020年だけでも、日本の玩具アクションフィギュア市場の推定出荷額は320億円(2億9,000万ドル)に達し、ガンダムのプラモデルの販売は2021年3月までに全世界で7億セットを販売するという記録を打ち立てました。日本のコレクターズアイテムの最大の消費市場は中国と北米ですが、世界的に見ると、おもちゃやホビーを扱う小売店は好景気に沸いています。

小売業者にとっては喜ばしいことですが、このような収益源を開拓するには、多くの地域市場のお客様に統合された製品やサービスを提供する能力が必要です。越境ECは、国内ECの2倍の割合で成長しており、多くのホビー小売業者は、拡大するグローバルな顧客基盤への対応に努めています。

日本のコレクターズアイテムを世界的に販売している最も成功した小売業者の一つが、1995年に東京の小さなアパートで海外向けのオンライン通信販売事業として設立されたホビーリンクです。当初は日本のプラモデルを海外のユーザーに提供していましたが、今では日本で最も人気のあるeコマースショップの一つに成長しました。取り扱い商品は、アニメやアクションフィギュア、プラモデル、ホビー出版物、その他のコレクターズアイテムなど、12万点以上に及び、そのすべてを世界220カ国以上に発送しています。

売上の70%以上をeコマースサイトで占めているホビーリンクは、世界中のeコマース取引に対応できる、真に柔軟で統合されたスケーラブルな決済プラットフォームの価値を認識していました。さらに、最適な外国為替レートへのアクセスをチェックアウト時の決済処理にシームレスに組み込むことで、より多くのお客様に真にパーソナライズされたサービスを提供することができるようになります。

クロスボーダー販売の問題点を解決する

今や世界中の消費者はオンライン決済に慣れ親しみ、自国以外の小売業者からも気軽に購入するようになっています。しかし、この魅力的な機会は、国内市場からの拡大を目指す準備のできていない小売業者にとっては、ローカルな市場への配慮が足かせとなり、多くのプレッシャーとなっています。ある国ではクレジットカードが主流であっても、別の国では口座振替が主流であったりします。お客様がどこにいようとも、お客様に合わせた方法で代替の支払い方法を提供することが重要です。

小売業者は、地域に合わせた価格設定を含む複数通貨の取引を処理し、承認する方法を必要としています。顧客は、自分の国の通貨や好みの通貨で価格が表示されていれば、オンラインでの購入を完了する可能性が高くなります。

適切なソリューションを利用すれば、小売業者は販売する各市場に物理的な拠点を設ける必要はなく、また、最適なレートを求めて異なる通貨プロバイダーと交渉する必要もありません。適切なプロバイダーは、異なる通貨プロバイダーとの交渉、規制遵守、詐欺防止、チェックアウト・コンバージョンなどの作業を小売業者に代わって行い、小売業者はどこから購入するかに関わらず、顧客に集中することができます。

参考:The Japanese collectibles craze: how optimized ecommerce platforms are meeting global demand

終わりに

ホビーリンク・ジャパンはPaypal(ペイパル)とリーチというシステムで海外の決済ニーズに応えてます。この他にもStripe(ストライプ)など、海外決済に向いたシステムがあります。弊社ではPaypal、Stripe、B2BならPayoneer(ペイオニア)をおすすめしています。

ホビーリンク・ジャパンは足立区で創業し、現在は栃木県の佐野市に本社を構えているようです。そして1995年にはオンライン化を始め、海外を視野に入れた運用を始めていたようです。実は現在越境ECで成功していると言われる企業の多くは90年代後半から2000年代のうちに始めているところが多いのです。

弊社がセミナーで、ネットは「The First Mover’s Advantage(先行者優位)」の法則が強烈にはたらく世界だから、早く決断しましょうとか、20~30年後の未来を予想し、そこから逆算して考えましょうと言い続ける意味がおわかりいただけるかと思います。とにかく、思い立ったら迷わず行動!です。

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Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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