こんにちは。ジェイグラブの横川です。
個人的な意見ですが、越境ECって少し株や先物取引などに似ているなと思うときがあります。みんながこぞって始めているものの影で誰も注目していない分野に投資し、それが大化けするのを期待したり。ブームに乗るだけ、ミーハーなだけという人は、その恩恵に預かれてもブームが去れば下降線。EC(IT全般に言えるかもしれません)は、株と同じでいかにうまく情報と付き合うかだと思います。そもそもITの「I」は情報(Information)の「I」ですからね。
今回は、eMarketerが発表した、コロナ禍の2020年にECが最も成長した国トップ10というのがありましたので紹介します。この情報から何を感じるかは皆さん次第です。
2020年に最も早くeコマースが成長した国は以下
アルゼンチンでは、昨年の小売eコマース売上高が2倍以上に増加しました。これは、多くの買い物客がオンラインでの購入に移行したためです。また、カナダとシンガポールでは70%以上の伸びを記録し、世界平均の25.7%を大幅に上回る結果となりました。
16ページに及ぶレポートは現在精読中ですが、その一端を例に挙げると
・ブラジルはデジタルリテールバンキング市場へと変貌した
・コロンビアでは、デジタルによる食料品の販売が促進された
・メキシコのアクセサリーブランドがAmazon USに進出した
・アルゼンチンでは家電ジャンルが3倍の成長を遂げた
などが書かれています。
参考:Here are the countries with the fastest ecommerce growth in 2020
このグラフを見ていると、東南アジアの大手ECモールであるShopee(ショッピー)が南米にオープンしたりしているのはさすがだなと思います。今すぐではなくとも、今後の成長がすごく期待できるエリアですからね(参考:盛り上がり始める中南米EC市場)。
また、いつかブログに書こうと思って、ネタはストックしてあるんですが、最近海外のEC関連ニュースサイトではロシアの成長について言及しているものも多く、このグラフが示している通りの結果となっています。
そして、アジアです。
このグラフを見ると、シンガポールとタイが急成長していたようですね。まだ伸びる可能性が高いでしょう。いまでもうなされたかのように”かの国”のことしか視野にない人を見かけますが、そこに没頭しているだけでは、あまり良くないような気がします。