こんにちは! ジェイグラブの横川です。
オーストラリア旅行や語学留学って、ちょっと前まではかなり流行ったような気がしたので、オーストラリアに思い入れがあって、オーストラリアを市場として考える人がいても不思議じゃないんですが(しかも、ニセコのスキー場は大半がオーストラリア人でしたし)、越境ECコンサルタントをやっていて、進出先のひとつとしてオーストラリアを口にする人をほとんど聞きません。それが不思議でなりません。
eBay(イーベイ)は、実はオーストラリアは非常に得意としているエリアで、あのAmazonが太刀打ちできないほどeBayの牙城となっています。
オーストラリアは、言わずとしれた南半球の国です。南半球と言えば、季節が逆です。
勘のいい人は気づきましたね。そうです、これまで北半球でしか商売していなかったときと違って、オーストラリアを視野に入れると、季節モノが季節モノではなくなり、通年商品になるのです。
100万人以上のオーストラリア人がオンラインショッピングにeBayを利用している
eBayの新しいレポートによると、昨年、オーストラリアの多くの家庭が棚ぼた的に現金を手にする機会に恵まれ、中には不要品をオンラインで販売して10,000米ドル以上を稼いだ人もいました。
世界中で多くの人が財布の紐を締めたり、パンデミックで家にいる時間が長くなったときに、オーストラリア人の約5人に1人(22%)が中古品のオンライン販売を始めました。
半数以上の52%が、中古品をオンラインで販売して平均4292米ドルを稼ぎましたが、オーストラリア人の10人に1人は、中古品をオンラインで販売して1万米ドル以上を稼いでいることが、オンライン小売業者の調査でわかりました。
電子商取引の大手企業は、「Lockdown.One Year On」と題したレポートで、パンデミックの間に買い物の習慣がどのように変化したかを調べました。これは、2021年初頭に2100人以上のオーストラリア人を対象に行った調査です。
報告書によると、パンデミックの真っ只中、国民は衛生と安全のために素早く行動し、2020年3月だけでフェイスマスクの売上は70万パーセント以上、ハンドウォッシュの売上は4000パーセントも上昇しました。
家庭ですることが忙しくなり、新しい趣味や古い趣味を持つ人が増え、意外にも裁縫が復活しました。裁縫の売上は2020年8月に654%増加し、冬に最も成長した趣味となりました。
オーストラリア人は、ロックダウンが始まって以来、5900万米ドル以上を本に費やしました。貯蓄の棚卸しを始めたことで、スコット・ペイプ氏のマネー本『The Barefoot Investor』の売上は152%も上昇しました。一方、中には別のことを考えている人もいて、「Fifty Shades of Grey」シリーズなどのエロティックな小説の売上が2020年5月の売上で5倍になりました。
また、eBayでは毎分3セットのレゴが販売されるなど、レゴの売上が急増しました。さらに2020年7月には釣り具の売上が1588%増加するなど、人々は可能な限り自然の中に身を置くようになりました。
参考:Extra one million Aussies are using eBay for online shopping
私は元eBayですので、昔からオーストラリアという地域を市場として見る癖がついてしまっていたのかもしれませんが、あれだけ長期休暇や語学留学でオーストラリア、オーストラリアと言ってたんですから、もう少し考えてもいいのになぁ。これ、すごい良いヒントが書かれてますよ。