こんにちは。ジェイグラブの横川です。
eBay(イーベイ)はコロナの影響もあり、多くの人がECにシフトする際の受け皿となり、1100万人ものユーザーを2020年の1年で増やしたということです。しかもその傾向はコロナが収まったあとも維持されるであろうと予測されています。今回はeBayのCEOである、ジェイミー・イアンノーネ(やっと正確な発音が分かった^^;)が投資家とのやり取りで発した言葉をピックアップしました。
eBay、2020年に1100万人もバイヤー増加、アフターコロナでもこの勢いを維持する見込み
eBayは2020年を盛況のうちに終え、第4四半期と通期の業績は予想を上回るものとなった。このeコマースの主役は、年間通してアクティブに活動する買い手が全世界で7%増の1億8500万人となり、第4四半期だけでも第3四半期に比べて200万人の買い手が増えました。CEOのジェイミー・イアンノーネは、この増加はCOVID-19の流行によるものであると述べていますが、eBayが特にZ世代とミレニアル世代の消費者を中心に顧客基盤の拡大に向けた取り組みを反映させたものでもあります。
「利用頻度やユーザーとしてあり続ける率などの行動を示す数値は過去の集団分析で見たものと変わりはなく、依然として強いのです。つまり、特定の取引を購入するためにeBayに来たあとは二度と来ない一見さんではなく、そうした人たちの何割かを熱心なファンに変えるために良い仕事をしてきました。私たちが本当に重視しているのは、どうやって彼らを常連客に変えるかということです。」とジェイミーは語ります。
そのために、eBayが2020年に時計とスニーカーの真正性保証を展開したことに言及。高級時計は第3四半期から第4四半期にかけて2桁増加を記録し、スニーカーは前年同期比で3桁の成長を記録した。これらのカテゴリーは、eBayの総商品量に占めるシェアとしてはわずかに過ぎないが、これらは単なる出発点であり、今後数年にわたって、エンドツーエンドの視点から新しいカテゴリーの体験を展開していく計画だとジェイミーは述べる。
また、カテゴリ横断的な販売努力を強化し、ユーザーのプラットフォームとのインタラクションを拡大するためのeBayの継続的な取り組みには、サイトの買い物客をより多くの売り手に変えることも含まれていると彼は述べています。
「C2C販売にも力を入れている大きな理由は、ユーザーを買い手として獲得し、今度はその買い手に気軽にカジュアルな売り手になってもらうことで、買い手としての価値が2倍から2.5倍になるからです」と説明し、激しい競争が進むeコマース市場においてカテゴリー横断的な販売モデルを追求するeBayの戦略の一端を語っています。eBayの収益は前年同期の23億ドルから29億ドルに増加し、アナリストの予想を上回ったことを意味しています(第4四半期には、eBayは前年同期比32%増のホリデーセールにより、GMVが21%増の266億ドルとなり、通年では、eBayのGMVは17%増の1000億ドル、収益は19%増の103億ドルとなった)。
また、eBayは、年間の広告収入の合計が10億ドルを突破し、新記録を達成したという。
「特に世界的な大流行に直面している中で、eBayが買い手、売り手、コミュニティのために存在できたことを誇りに思います。今年は好調な決算で終えましたが、私が最も感銘を受けたのは、中小企業にツールやリソースを提供し、世界中の何百万人もの買い手にアクセスを提供してきたことです。私たちは、お客様に世界最高のマーケットプレイスを提供するために、製品と技術への投資を続けていきます。」とジェイミーは語る。
参考:eBay Adds 11 Million Buyers in 2020; Looks To Keep Momentum Post-Pandemic
株価に関するニュースも多いのですが、越境ECを始めようという人に対しては、役に立つ情報ではないので、あまり取り上げてきませんでした。しかし、いままでもざっと目を通してきてはいました。だいたい大筋では「eBayはコロナフィーバーで株価は上がっているが、コロナが終息したらどうなるか懐疑的だ」といったものが大勢でした。
しかし、コロナの収束が長引いていることで、こうしたアナリストたちの考え方にも変化が現れ、ついに今回のようなコロナ収束後も高止まりで維持するだろうという評価になってきました。
やはり、しっかり取り組んでおいたほうが良さそうですよ。