こんにちは。ジェイグラブの横川です。
セミナーで時間をかけて話す項目の一つに、「日本企業のSNSの使い方が海外に比べて上手くない」「SNSの本質を理解せずになんとなく使っている」というのがあります。理由は「知識だけ仕入れて意識が海外モードになっていないから」です。これはセミナーで通底しているブレないテーマです。
日頃のセミナーでも資料として使うことがあるのですが、コロナ禍の2020年にSNSはどのくらい使われていたかを示すグラフがありますので、ご紹介します。
2020年にソーシャルメディアに最も多くの時間を費やした国
デジタルコミュニケーションが原動力となっている今日のテンポの速い世界では、ソーシャルメディアプラットフォームの誘惑に屈しないことがラッキーなことでしょう(※注:この筆者は皮肉で言っています)。
コロナウイルスの大流行は、人々の日常生活の様々な側面に影響を与え、形を変え続けています。
多くの国でロックダウンは解除されたかもしれませんが、ロックダウン中に多くのデジタル活動の多くは新しい環境に適合し、その結果、さまざまな種類のデジタル活動が有意義に増加しています。
世界中のインターネットユーザーは平均して1日のうち2時間22分をソーシャルメディアに費やしていたが、その傾向は国によって大きく異なっていました。
先進国の中には、人口の高齢化が原因と思われる停滞の兆しを見せている国もあります。たとえば日本の場合、典型的な一日の中で、ソーシャルネットワークに接続している時間はたったの4分の3時間(約46分)しか費やしていません。ドイツでは、ユーザーが毎日1時間20分ソーシャルメディアを利用しているのに対し、イギリスとアメリカでは1日に2時間近くもソーシャルメディアを利用していました。
2019年と2018年の数値を比較すると、2020年第1四半期にソーシャルメディアの利用が縮小または停滞していた市場が多かったが–2021年のレポートでは、コロナウイルスのパンデミックがこの傾向を逆転させたかどうかが明らかになるだろう。
参考:Nations that spent the most time on social media in 2020
ここで紹介したデータには、他にもテレワーク率、ビデオ会議率等々、様々なデータがあります。日本人モードで生活する分には日本がIT後進国でも不自由しませんが、越境ECを行うときには海外モードに頭を切り替えないと話にならないのは火を見るより明らかです。このデータは、越境ECにおけるSNSの使い方の再検討を大きく私達に示唆しています。