こんにちは。ジェイグラブの横川です。
自社の越境ECサイトにしても、海外のECモールにしても商品を出しただけでは、その商品そのものが強烈な力を持っていない限り、売れていくことはないでしょう。当然、プロモーションが必要になって来ます。
そのため、各モールには、モール内プロモーションが用意されていますが、今回はeBay(イーベイ)の新しいプロモーションツールが好調だというニュースがありましたので、海外の記事を紹介し、実際の使い方も簡単にお知らせします。
eBayの「買い手への提案」機能、総売上10億ドルに到達
今週、eBayは、買い手へのオファー機能が2020年1月1日からのGMV(総売上。Gross Merchandise Volume)で10億ドルを突破したと報告した。
この機能は、2000年代初頭からeBayにに存在していたMake Offer機能(買い手が売り手に対し、値引き交渉をする機能)の逆実装で、売り手は、買い手がウォッチリストに商品を追加したり、カートに商品を追加したが購入までに至らなかった場合、買い手に販売価格を提案することで購入してもらいやすくすることができる。
2019年にC2C(Consumer to Consumer)の売りて向けの機能として最初にスタートしましたが、B2C(Business to Consumer)のほうが、より多くの潜在的な買い手にリーチする機会があると判断し、この機能の早期実装が望まれていました。
eBayは、売り手が相手へのオファーを有効にできるようにすることで、買い手へのオファーツールを強化し、最終的な販売に向けて買い手の関心を維持できるようにした。また、売り手はオファーの送信を自動化することが可能になり、売り手が潜在的な買い手と連絡を取るのにかかる時間を短縮することができるようにもなった。
2020年に10億ドルの節目を迎えたことで、かなりの数の売り手がOffer to Buyer機能の可能性を受け入れており、買い手との関係性強化と実際の販売を増やすことが可能になっていたと思われます。
eBayユーザーの一人である、Linda’s StuffのCEO兼創設者であるリンダ・ライトマンは「このツールは素晴らしいもので、私のビジネスを大きく変えてくれました。このツールを使い始めたその日から、私の売上に影響が出てきて、どれだけ気に入ったか表現できません。このツールは非常に成功していることが証明されているので、朝、昼、晩と一日中何度もオファーを送っています。」と話す。
eBayは、今後もこのツールを開発・進化させ、より多くの売り手が販売を成功させるために役立つようにしていくと述べています。
参考:eBay ‘Offer To Buyer’ Feature Reaches $1 Billion In Gross Sales
<<実際の使い方>>
現在出品されている商品一覧画面に行き、Watch listに入れられていることを示す数値を確認する(Watch listに入っていても時間が立ちすぎるとこの機能は使えない)。そして、左側のEditにある、Send Offerをクリック。
画面が変わるので、変わった画面で具体的に設定していく。
Offer amountは、値引きする額で、Percentage offは値引率です。このどちらかを決めて、数値を空欄の枠に記入。メッセージは潜在顧客へ「このくらいの値段までなら売れますが、いかがですか?」的な提案文を書く(必須ではないが書いたほうが良い)。
Allow counteroffersは、売り手の提案に対して、買い手からの対案を受け入れるかという意味です。例えば、売り手の「2000円引きますが、どうですか?」という提案に対し、「いや、5000円値引いてくれないかな」という対案を受け入れるかどうかという機能です。これで対案通り受け入れても、お互い妥協できるところで成立させてもOKですし、対案があまりにも想定以上にキツイものなら断ることもできます。
Automatically send offersは、Watch listに入れた人やカートに一度は入れたが買ってくれなかった人が現れるやいなや、自動で値引き提案を出す事ができる機能です。条件に合う人が現れた時に起動するので、あらかじめ値引き条件を設定しておくという意味合いになります。
そして、最後に青いボタンのSend offersを押して完了です。