こんにちは!越境ECコンサルタントの横川です。
越境ECを始めると、次に考えなくてはならないのはプロモーションです。プロモーションには広告、SNS、インフルエンサーの利用など、様々な手法がありますが、今回は自社サイトでできる投資利益率(ROI)の高いとされる手法を記載します。
自社サイトでできるプロモーションといえば、ポイントシステムの導入やクーポンの発行などが考えられます。日本の業者さんと打ち合わせをしていると、国内では大手ECモールからEC以外の大手企業、コンビニ、携帯キャリアなど多くの会社がポイントを行っているので、ポイントシステムの導入を希望される方が多いようにと感じます。
しかし、海外ではどうかというと、(検索してみても分かりますが)クーポンに関する情報のほうが圧倒的です。こんなところも日本はガラパゴスなんでしょうか。
ポイントシステムは顧客の囲い込み、客単価アップ、リピート促進、優良顧客育成などのメリットがありますが、ポイント付与、保持(管理)、実行などのプロセスが存在するため、一般ユーザーの利用は簡単ですが、その裏で動かすシステムは非常に複雑となり、導入には高額な費用がかかります。
ASP型のポイントシステムもありますが、費用を安く押さえられる分、自分好みの動きにすることには制限がでてきます。そこで、前述したように海外では圧倒的にポピュラーなプロモーションであるクーポン、プロモ―ション・コードについて書いてまいります。
まず、クーポンとプロモ―ション・コードの違いですが、一般的にクーポンはチラシやチケットなどアナログなイメージもありますのでECではプロモーション・コードと言うことが多いです。しかし、あまり大差はありません。
プロモーション・コードはアルファベットや数字の組み合わせで作った合言葉のようなもので、その合言葉を決済の前に打ち込むと、値引きなどの恩恵にあずかれるという仕組みです。
これはショップカード、バーコード、QRコード、メルマガ、SNSなどで拡散でき、利用する一般ユーザーもモバイル、タブレット、PCなどデバイスを問わないという柔軟さがあります。プロモーション・コードの利点は以下のとおりです。
- オンラインの顧客を増やせる
- ブランド等の認知度を上げられる
- 販売意図をダイレクトに伝えられる
- 顧客のモチベーションを上げられる
- 顧客の購買行動を始めとする様々なデータが取れる(優れたトレーサビリティ)
- キャンペーンの投資利益率(ROI)が算出しやすい
というものがあります。プロモーション・コードは柔軟だと上記しましたが、それは使用回数、使用期限、使用可能ターゲットの絞り込みなど、細かく設定できることが挙げられます。これらのどれかひとつを設定してもいいですし、複数組み合わせることもできます。
また、なにもひとつのキャンペーンにひとつのコードである必要もありません。ひとつのキャンペーンに複数のコードを出すことで、より細かなデータを取ることだってできます。
海外では、こうしたプロモーション・コードの機能を備えているプラットフォームとしては弊社が推すMagentoが筆頭に挙げられております。市場シェアから行けばMagentoが圧倒的です。
ジェイグラブでは、ECでは常識的とされるFour most common campaign stylesという主要な4つのプロモーション・コード発行スタイル(共有型単式値引き全発行、共有型単式値引き限定発行、特有コード連式発行、調査式利益還元発行)の手法以外にも海外仕様の様々な提案をしております。